エターナルズ ETERNALS ☆ 【UHD】
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の26作目で、「アベンジャーズ/エンドゲーム」以降の地球を舞台に宇宙種族エターナルズが活躍するスーパーヒーロー映画。「ノマドランド」でアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオが監督を務め、キャラクターやストーリーはこれまでのMCU作品の中でも特に多様性が意識されたものになっている。
宇宙の絶対的存在セレスティアルズによって生み出されたエターナルズは、太古の昔から人類を見守ってきた。頂点捕食者であるディヴィアンツを地球から一掃し、散り散りになったエターナルズだったが、サノスの「指パッチン」からアベンジャーズが救った世界に再びディヴィアンツが出現。地球に迫った脅威に立ち向かうため、エターナルズが再び集結する。
MCUのフェーズ4がどのような展開になるのかと期待しながら「ブラック・ウィドウ」「シャン・チー/テン・リングスの伝説」を見てきて、そろそろ「アベンジャーズ」のような団体戦が見たいと思っていたところで満を持してのエターナルズ登場。フェーズ4では新たなヒーローを送り出そうという意気込みからか、スパイダーマンやドクター・ストレンジらの続投組以外は主要キャストにそれほどビッグネームを起用していない。その中で「エターナルズ」ではひさびさにアクション映画に復帰したアンジェリーナ・ジョリーに活躍を期待したが、ド派手なオーラは放っているものの、活躍の場面はそれほど多くなかった。マ・ドンソク(ドン・リー)やサルマ・ハエックなど存在感のある俳優も出演しているとはいえ、ジェンマ・チャンやリチャード・マッデンらの主要キャストはまだまだ惹きつけるものが足りない印象。シリーズを重ねることで面白さも倍増していくとは思うが。
ストーリーの面では、設定の壮大さの割に戦う相手が不明瞭で消化不良の感が強い。作品の最初に流れる場面設定の説明から分かりにくく、エターナルズの存在理由も葛藤をはらんだものだけに、最後までスッキリしなかった。「裏切り者」と表現するのは適切ではないが、エターナルズの内部に隠し事が多かったことも一因か。キャラクターの多様性という点では評価したいが、キャラクターが多様だからこそストーリーはシンプルであるべきだった。
作品データ
監督:クロエ・ジャオ 出演:ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、アンジェリーナ・ジョリー他
製作年:2021年 製作国:アメリカ
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