ワイルド・スピード/ジェットブレイク FAST & FURIOUS 9 F9:THE FAST SAGA ☆ 【UHD】
2001年にスタートした「ワイルド・スピード」シリーズの第9作。ポール・ウォーカーの死去やヴィン・ディーゼルとドウェイン・ジョンソンの不仲もスルーし、ファスト・サーガの掉尾を飾る第10作、第11作へとつながる作品になっている。
幼い息子やレティ(ミシェル・ロドリゲス)と平穏な日々を過ごしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)のもとを、かつての仲間であるローマン(タイリース・ギブソン)、テズ(クリス・”リュダクリス”・ブリッジス)、ラムジー(ナタリー・エマニュエル)が訪れる。過去に共闘したミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)を乗せた輸送機が何者かに襲われ、彼らに救いを求める映像を見たドミニクたちは、ミスター・ノーバディを救い、彼が守ろうとした積み荷を回収するためにモンテキントへ向かう。ミスター・ノーバディは発見できなかったものの、墜落機から積荷を回収した彼らは軍隊の襲撃に遭い、積荷をドミニクの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)に奪われてしまう。ジェイコブの奪った機器が地上のコンピュータを自由に操作できるデジタル装置「アリエス」であり、装置を作動させる「キー」に亡くなった仲間のハン(サン・カン)が関係していることを知ったドミニクたちは「アリエス」の奪還に乗り出す。
「SKY MISSION」あたりからカー・アクション映画ではなくなった「ワイルド・スピード」シリーズだが、お馴染みのメンバーが荒唐無稽なアクションで楽しませてくれるので最新作は欠かさずチェックしている。空や海では驚かないとみたのか、今回はついに宇宙にまで飛び出してしまった。ジェームズ・ボンドが宇宙に飛び出した「007/ムーンレイカー」もとんでもなかったが、それ以上の破天荒ぶり。ミスター・ノーバディの組織の支援を受けるならともかく、改造屋の力を借りてローマンとテズはロケットエンジンを積んだ車で人工衛星に突撃することになる。上下左右のない宇宙空間にポンティアックのハンドルを握って飛び出す必然性はないのだが、そこは「ワイルド・スピード」なのだ。コメディ・リリーフのローマンたちが出ていくことでバランスを取ったのだろうが、ここまで突き抜けてしまうと次回作が心配になる。
心配になるといえば彼らの人間関係。デッカード・ショウに殺されかけたハンが復活し、さらに兄とは愛憎半ばするドミニクの弟ジェイコブも登場した。次回作にはドウェイン・ジョンソン演じるホブスの登場は微妙だが、相関図を作るとなかなか全員が同じ場面には並び立たない。仮にポール・ウォーカーの弟コディ・ウォーカーらを再起用してブライアンを登場させたりするとさらに状況は混沌としてくる。そこを何とかするのがジャスティン・リン監督なのだろうが、それならいっそのことガル・ガドットが演じたジゼルも生き返らせてほしいものだ。
作品データ
監督:ジャスティン・リン 出演:ヴィン・ディーゼル、ジョン・シナ、サン・カン他
製作年:2021年 製作国:アメリカ
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