ドクター・ストレンジ DOCTOR STRANGF ☆ 【BD】
マーベル・スタジオが製作した2016年のアメコミ・ヒーロー映画。「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」では、「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」と「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」の間に位置する。
ニューヨークの天才外科医スティーヴン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、交通事故に遭い、外科医としては致命的な重傷を負ってしまう。わらをもつかむ気持ちでカトマンズの修行場「カマー・タージ」へとたどり着いたストレンジは、至高の魔術師エンシェント・ワン(ディルダ・スウィントン)に導かれ、魔術師としての才能を開花させる。一方、エンシェント・ワンと袂を分かったかつての弟子カエシリウス(マッツ・ミケルセン)は、闇の魔術によって暗黒次元の支配者ドルマムゥを呼び込み、地上を闇の世界に変えようとしていた。
日本テレビで放映されたものを既に見ているが、MUC作品はできるだけ手元に置いておきたかったので、MCU ART COLLECTION(Blu-ray)で購入。手元に置くまで時間はかかったが、余計なディスクもつかずBlu-rayが1枚で、ちゃんと特典映像もついているのでありがたい。MovieNEXで購入する気にならなかった作品も、MCU ART COLLECTIONで5枚を数えるまでになってしまった。
劇場版を見てみると、案の定、テレビ放映ではカットされた部分もあり、購入してよかったと納得。全体の構成も、ストレンジが事故後に苦悩する部分はテレビ版で見た印象よりもずっと短く、その後の修行とカエシリウスたちとの戦いがメインになっていて、非常にバランスがとれていると感じた。一方、暗黒世界の支配者ドルマムゥとの戦いを描いたラストの場面は改めて見直してもいまひとつスッキリしない。無限の力を持つ存在が時間ループにいらだち、ストレンジと取引してしまうというのは、いかにも人間的。そもそもエネルギー体が人間との「約束」を守るのだろうか。
とはいえ、「アベンジャーズ」とは異なる世界観でのドクター・ストレンジの活躍も楽しく刺激的だった。別の見方をすると、「物理的な脅威」と戦うアベンジャーズと「神秘的な脅威」と戦うドクター・ストレンジを共闘させた「インフィニティ・ウォー」や「エンドゲーム」が長い時間をかけて緻密に作られていたのだということがよくわかる。次回作も製作が決定しているということなので、ドクター・ストレンジのさらなる活躍と、MCUのフェーズ4以降の展開が非常に楽しみである。
作品データ
監督:スコット・デリクソン 出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キウェテル・イジョフォー他
製作年:2016年 製作国:アメリカ
ドクター・ストレンジ MCU ART COLLECTION (Blu-ray)
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