マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー MAMMA MIA! -HERE WE GO AGAIN- ☆ 【BD】
メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライドの主演でヒットした2008年のミュージカル映画「マンマ・ミーア!」の続編。母ドナを亡くしたソフィと、リリー・ジェームズ演じる若き日のドナの物語が交互に描かれており、前作のキャストがほぼ続投している。
ソフィ(アマンダ・セイフライド)は、亡き母ドナ(メリル・ストリープ)の夢を継いでエーゲ海カロカイリ島のホテルの改修を終え、知人たちを招いてお披露目パーティを開こうとしていた。NYで研修中の夫のスカイ(ドミニク・クーパー)は仕事のため島に戻れないが、父親候補の一人サム(ピアース・ブロスナン)はソフィを近くで支え、ドナの親友ターニャ(クリスティーン・バランスキー)とロージー(ジュリー・ウォルターズ)が島を訪れる。ところが、パーティを目前に島は嵐に見舞われ、開催が危ぶまれる事態になってしまう。
前作から10年も経っているような気が全くしないのは、それだけ1作目の印象が新鮮だということだろうか。物語も前作からそれほど月日は経っていないという設定で、ドナの不在以外は違和感を覚えることもない。しかし、ミュージカル・シーンになるとメリル・ストリープの抜けた穴は大きく、アマンダ・セイフライドやリリー・ジェームズたちが束になっても彼女の存在感には及ばない。しかし、それはメリル・ストリープのオーラがあまりにも強かったからで、若い2人に力がないというわけでは決してない。特に歌唱力に定評があるアマンダ・セイフライドは、お得意のミュージカル・シーンだけでなく、全てのシーンにおいて魅力的だった。前作の「マンマ・ミーア!」以降、彼女の出演作をいろいろと見てきたが、この作品の彼女は表情がこれまで以上に豊かで目が離せない。30代前半の彼女が、メリル・ストリープの年代になったらどんな女優になっているか非常に楽しみである。
若き日のドナたちやサムたちの物語も楽しく、大人数のミュージカル・シーンもよかったが、物足りなさを感じるのはやはりメリル・ストリープが出てこないからなのだろう。後半、シェールの登場で盛り上がりかけるが、シェールが出てきたことで逆にメリル・ストリープに会いたくなる。しかし、このまま大団円かと思いきや、期待どおりにメリル・ストリープは出てきてくれた! 1曲だけではあったが、不覚にも涙をぬぐいながらエンディングを迎えたのであった。
余談だが、30年以上前に劇場で見たメリル・ストリープ主演の「シルクウッド」にはシェールも出ていたのだということを改めて確認。もしかするとシェールよりメリル・ストリープの方が年上かとも思ったが、実際にはシェールの方が3歳上で、かろうじて役柄でも逆転していないことも分かった。
作品データ
監督:オル・パーカー 出演:リリー・ジェームズ、アマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン他
製作年:2017年 製作国:アメリカ
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