ジャッキー・チェン主演による中国・インド合作のアクション映画。中国ではジャッキーの主演映画としては過去最高の興行収入を記録したという。
西安の考古学者ジャック(ジャッキー・チェン)のもとをインドの考古学者アスミタ(ディシャ・パタニ)が訪れる。アミスタは7世紀にチベットで行方不明になった古代インドのマガタ軍が残した地図を示し、財宝探しへの協力を求める。ジャックは助手のシャオグァン(レイ)やヌゥオミン(ムチミヤ)、友人の息子でトレジャーハンターのジョーンズ(アーリフ・リー)とともにチベットに向かい、地下の空洞でマガタ軍のミイラを発見するが、そこにマガタ国で反乱を起こしたアルジュナの子孫のランドル(ソーヌー・スード)が現れ、財宝のありかを示す「シヴァの目」を奪おうとする。
香港映画とインド映画のファンとしてはどうしても見ないわけにはいかない作品。ジャッキーもインド映画の勢いを無視できなかったのだろうし、その潜在能力を十分に理解していたに違いない。もともとヨーロッパやアジアを舞台に数多くの冒険映画を撮ってきたジャッキーだが、今回は意識的にインド映画に寄せている印象がある。インド映画の特色である大群舞がラストだけだったのは物足りないが、インド映画ファンなら誰も思うように、ジャッキーもやっぱり踊りたかったのだ。インド映画界に敬意を払い、なおかつ大団円にするために悪役として登場したソーヌー・スードとも最後は和解したが、それもまたヨシ。ストーリーに新鮮味はないものの、80年代後半から90年代にかけての脂の乗りきったジャッキーの冒険映画を思い出し、非常に楽しかった。
作品データ
監督:スタンリー・トン 出演:ジャッキー・チェン、アーリフ・リー他
製作年:2017年 製作国:中国、インド
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