エディ・ポンいい! ライズ・オブ・ザ・レジェンド

ライズ・オブ・ザ・レジェンド~炎虎乱舞~ 黄飛鴻之英雄有夢 Rise of the Legend 【Amazonプライム】

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 ジェット・リーの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズでお馴染み実在の英雄ウォン・フェイホン(黄飛鴻)が主人公のアクション映画。エディ・ポンがジェット・リーやジャッキー・チェンと肩を並べて若き日のウォン・フェイホンを演じている。ちなみに劇中や解説等では「ウォン・フェイホン」という広東語読みではなく、「ホワン・フェイホン」という北京語読みで発音・表記されている。

 清朝末期の広州、黄埔港では、黒虎組と北海組が港の利権を争い、貧しい人々は彼らの暴力の下で苦しい生活を強いられていた。黒虎組の頭・雷公(サモ・ハン・キンポー)は、手下のフェイ(エディ・ポン)たちを呼び出し、北海組の頭の命を奪うよう命ずる。フェイは見事に北海組の頭の首を取り、雷公の4番目の義理の息子となるが、彼が黒虎組に入ったのにはあるねらいがあった。

 「ワンチャイ」シリーズのファンとしては、この作品をチェックしていなかったことを大いに反省。外伝など派生作品は多いが、この作品は決して見逃していい作品ではなかった。もちろん、ジェット・リーとエディ・ポンがすんなりつながるわけではないが、これまで見てきたウォン・フェイホンのイメージを大きく壊すわけでもなく、若き日の情熱的なウォン・フェイホンの姿が描かれている。クライマックスにかけて流れるお馴染みのテーマにも胸が熱くなった。

 このところエディ・ポンの出演作を続けて見ているが、その中でも最も彼の魅力が出ている作品といっていい。映像処理の巧さもあって、彼のアクションも全く違和感がない。また、彼を活かしたのは敵役を演じたサモ・ハンで、アクションの切れも威厳も十分。脇を固める若手俳優たちもキラキラしていて、長年の香港映画ファンとしてはゲスト的にレオン・カーフェイが出ているのも嬉しい。

 1990年代の香港カンフーアクションから格段に飛躍した、2010年代の中国カンフーアクションの名作である。

作品データ
監督:ロイ・チョウ 出演:エディ・ポン、サモ・ハン・キンポー、アンジェラ・ベイビー他
製作年:2014年 製作国:香港・中国


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