普遍的ワクワク感 マグニフィセント・セブン

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 1954年の黒沢明監督の名作「七人の侍」を西部劇に移植したのが1960年の「荒野の七人」だが、それをさらにリメイクした2016年の西部劇。デンゼル・ワシントンやクリス・プラット、イーサン・ホークのほか、韓国からイ・ビョンホンも出演している。

 開拓地であるローズ・クリークの住人は、町近郊の鉱山のオーナーであるバーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)から町を立ち退くよう迫られ、抵抗した住民が彼の用心棒たちによって射殺されてしまう。夫を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)は町を救ってくれる助っ人を探しに行き、7つの州の委任執行官を務める賞金稼ぎのサム・チザム(デンゼル・ワシントン)に出会う。過去にボーグとの因縁を持つチザムはエマの頼みを聞き入れ、旧知の賞金稼ぎロビショー(イーサン・ホーク)やギャンブラーのファラデー(クリス・プラット)ら7人の仲間を集め、ローズ・クリークに乗り込むと、ボーグたちとの戦いの準備を始める。

 複数のヒーローが強大な敵に立ち向かうというパターンは「七人の侍」どころではなく、「水滸伝」の梁山泊よりもさらに過去に遡ることができそうだが、現代でも「アベンジャーズ」や「ジャスティス・リーグ」など、その人気は衰えることがない。登場人物のいずれかを自分と重ね合わせて感情移入できることも大きいし、人の力を借りれば自分独りではできないことも可能になるという見る者の願望をかなえてくれることもあるに違いない。

 今回の「マグニフィセント・セブン」は、デンゼル・ワシントンが演じたサム・チザムを始めとする登場人物のキャラクターが全般的に地味にクールで感情移入しにくい面はあったが、死を覚悟で戦いに挑むという彼らの心意気が理屈抜きに胸を打つ。また、彼らを町へ連れてくるエマに(華のない)ヘイリー・ベネットを配したところも渋い。もし色気たっぷりの美人女優だったら、この作品の悲壮感とワクワク感はなかったに違いない。十分に楽しめる娯楽作品だったが、あと1人、2人大物俳優が出ていたら大作感が出たのだろう。

作品データ
監督:アントワーン・フークア 出演:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット他
製作年:2016年 製作国:アメリカ


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