フィリップ・K・ディックの短編小説「ゴールデン・マン」を原作にしたSF映画。公開時に評判を聞いた記憶はないが、ニコラス・ケイジのほか、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビールも出演している、実は豪華キャストの作品だった。
クリス(ニコラス・ケイジ)は自分に関わる2分後の未来を予知することができるが、その能力を巧みに隠してラスベガスのマジシャンとしてひっそりと暮らしていた。FBI捜査官フェリス(ジュリアン・ムーア)は、ロサンゼルスに核兵器を持ち込んだテロリストを捜索するためにクリスの能力に目を付け、彼に協力を求める。クリスは協力を拒んで姿を消すが、運命的な出会いをした恋人のリズ(ジェシカ・ビール)がテロリストに捕らわれたことを知り、FBIに協力してリズを救い出そうとする。
暇つぶしに見る作品をプライムビデオで探していて、☆の数は少ないものの、意外に評価されているこの作品を発見。これまでアンテナに引っかかることのなかった作品だが、ニコラス・ケイジだけではなく、ジュリアン・ムーアまで出ているとなればお粗末なわけはない。ニコラス・ケイジが製作を兼ねていることもあり、それなりに力は入っている。その証拠にジェシカ・ビールはともかく、ピーター・フォークまで出ているのだ。彼は2011年に亡くなっており、現在日本で見ることができる作品としては遺作といってもいい。
主人公のクリスは2分後までの未来を予知して危機を回避しているのだが、実はこの未来を予知して行動するということを映像化するのは難しい。結局、2004年の「バタフライ・エフェクト」を連想させるような「やり直し」のストーリーになってしまい、後半には分身の術まで飛び出してしまった。それでも、細かいツッコミ所は無視させるテンポのよさと、お馴染みのニコラス・ケイジの困り顔が炸裂して十分に楽しめる作品になっていた。厳しい評価が出たのは結末に関してなのだろうが、確かに中途半端に放り出されてような気分になってしまう。プライムビデオで見るには十分満足だが、ディスクを購入するかというと微妙な作品だった。
作品データ
監督:リー・タマホリ 出演:ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア他
製作年2007年 製作国:アメリカ
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