ジェイソン・ステイサムがストイックな殺し屋を演じたアクション映画「メカニック」の続編。もともとはチャールズ・ブロンソンが主演した1972年の作品のリメイクだが、好評につき(?)続編が製作されたらしい。1作目をはるかにしのぐ豪華キャストになっている。
自らの死を偽装し、殺し屋をやめてブラジルでひっそり暮らしていたビショップ(ジェイソン・ステイサム)は、ある日、殺し屋になるべくともに育ったクレイン(サム・ヘイゼルダイン)の手下の訪問を受ける。殺しの依頼を拒否してタイに身を潜めたビショップは、クレインが送り込んだ罠と知りながらジーナ(ジェシカ・アルバ)に惹かれていき、彼女の命と引き換えにクレインの商売敵である武器商人3人を暗殺することになる。
1作目は師弟の絆や親子愛など、アクション映画にしては真っ当なテーマが根底に流れていたが、2作目はスカッと爽快。愛する女性のために戦うということで、動機が明快になり、見ていて悩む必要がなくなった。ストーリーも単純だが、3人のターゲットを事故に見せかけて殺さなければならないという「ミッション」があり、ただただ銃をぶっ放して敵を倒すというわけでもないのでそれなりに楽しめる。
1作目も見ていたので「ジェイソン・ステイサムまつり」の一環として有料でレンタル鑑賞したが、実際に見て驚いたのは豪華な出演者。大好きなジェシカ・アルバの姿をひさびさに見ることができたうえに、ミシェール・ヨーまで出演している(ただし、アクションはなし)。さらに3番目のターゲットはまさかのトミー・リー・ジョーンズ! 別に彼でなくてもよかったと思うのだが、ぐっと作品の重みが増した。個人的に好きな俳優が勢揃いして大満足。そしてステイサム演じるビショップがブラジルを離れて身を寄せたのがタイ。昔なじみのメイ(ミシェール・ヨー)はタイ人という設定だったようだが、バンコクの街並みも出てきてタイ好きの部分でも嬉しかった。
シリーズは揃えなければ気が済まない性格なので、2作目でなければ Blu-ray を買ってもよかったと思うほど満足度が高い作品だった。
作品データ
監督:デニス・ガンゼル 出演:ジェイソン・ステイサム、ジェシカ・アルバ他
製作年:2016年 製作国:アメリカ
この記事へのコメント