リー・チャイルドのベストセラー小説『ジャック・リーチャー』シリーズをトム・クルーズ主演で映画化した「アウトロー」(2013年)の続編。1作目のDVDは持っていたが、2作目はDVDとBlu-ray の抱き合わせ販売だったので、Blu-ray の新作との2枚組セットを購入。
旅を続けながら様々なトラブルを解決してきた元憲兵隊捜査官のジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は、軍内の協力者であるスーザン・ターナー少佐(コビー・スマルダーズ)が反逆罪で逮捕されたことを知る。背後にアフガニスタンでの武器横流しが関係していることを摑んだリーチャーは、命を狙われていた彼女を救い出し、真相を暴くために動き始める。
金太郎飴のごとく、トム・クルーズはどこで切ってもトム・クルーズなのだが、今回のジャック・リーチャーは少し違うような気がした。ジャック・リーチャーに娘がいたという設定のためか、いつものようなツルツル感はなく、顔もちょっとふっくらしておっさんぽい。役作りなのか、トム・クルーズ自身が中年太りなのかは定かではないが、ほぼ同世代の私としてはこれまでにない親近感をおぼえた。また、イーサン・ハントとの差別化を図るためか、年齢相応を意識した演出なのか、格闘シーンで攻め込まれる場面が多かったところも好印象。
1作目との2枚組だったので直前に「アウトロー」も鑑賞したが、今回はターナー少佐や娘サマンサとの関係も描かれたことで、情が絡んでグダグダしたと言えないこともない。しかし、ターナー少佐を演じたコビー・スマルダーズは「アベンジャーズ」の下地もあってカッコいい女性少佐を魅力たっぷりに演じたし、娘役のダニカ・ヤロシュも複雑な役柄を巧みに演じて、トム・クルーズだけの作品に終わらせていない点は大いに評価したい。
作品データ
監督:エドワード・ズウィック 出演:トム・クルーズ、コビー・スマルダーズ他
製作年:2016年 製作国:アメリカ
次はこれ買う!
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