アメコミを原作とする2004年の「ヘルボーイ」の続編。1作目はまだ見ていないが、レビュー評価の高い2作目の方からAmazonのプライム・ビデオで鑑賞した。
エルフのヌアダ王子(ルーク・ゴス)は、かつて地中深く封印された無敵の軍隊ゴールデン・アーミーを復活させようと企み、魔法の王冠の断片を集め始める。双子の兄の野望を阻止するために王冠の断片と秘密の地図を持って逃げ出したヌアラ王女(アンナ・ウォルトン)は、ヘルボーイ(ロン・パールマン)たちの超常現象捜査防衛局(BPRD)に保護される。王冠の断片を求めてヘルボーイたちの前に現れたヌアダ王子は、圧倒的な強さでヘルボーイたちに襲いかかり、ついに王冠を完成させてゴールデン・アーミーが復活する。
「ヘルボーイ」シリーズの存在については以前から知っていたが、内容については全く知らず、アメコミが原作だということも今回初めて知った。「ヘルボーイ」というおどろおどろしいイメージのタイトルの割には、なるほどアメコミらしい楽しい展開。主要な登場人物も、全身真っ赤で巨大な岩石の右腕を持つ悪魔のヘルボーイ、サイコメトリー能力を持つ青い半漁人のエイブ、潜水服のようなコスチュームの中のエクトプラズムを操るヨハン・クラウスなど、まともな人間の姿をしてしているのは炎を操るエリザベスくらいなので、他のアメコミヒーロー映画と比べても異色といえる。ここまで特殊メイクやコスチュームに凝るのなら、いっそアニメーションで見てもいいくらい。こう書くと主役のヘルボーイをロン・パールマンが演じる必要もなさそうだが、ヘルボーイだけはしばらく見ているとロン・パールマンの面影が感じられてくるから不思議なのだ。
ストーリーそのものは単純で、守ってあげている人間から忌み嫌われるヘルボーイたちの苦悩の描き方もそれほど突っ込んではいない。しかし、最初から最後まで楽しんで見るべき脳天気な作品だとすれば、あれこれ語るのは野暮というものかもしれない。
作品データ
監督:ギレル・デル・トロ 出演:ロン・パールマン、セルマ・ブレア他
製作年:2008年 製作国:アメリカ
次はこれ買う!
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