「ジュラシック・ワールド3D」の Blu-ray も見たかったが、いまのところ抱き合わせ販売でしか手に入れることができないので Blu-ray のコンプリートボックスを購入。Amazon プライムでも3作目までは無料で見ることができるとはいえ、5,254円で特典映像も含めて手に入れられるのだからBOX物好きにはたまらない。「リーサル・ウェポン」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「マトリックス」や「ブレイド」などに続いて手を出してしまった。
モンタナで発掘作業をしていた古生物学者のアラン・グラント(サム・ニール)は、恋人の古植物学者エリー・サトラー(ローラ・ダーン)とともにハモンド財団のジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)からコスタリカ沖の無人島に招かれる。同行した数学者イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)らと彼らが目にしたのは、化石の中から採取したDNAによって蘇った恐竜たちだった。ハモンドは恐竜パークを建設しようとしていたのだ。
「ジュラシック・パーク」が公開されてからほぼ四半世紀。公開当時も劇場で見て感心したが、いま見ても非常に面白い。映画そのものがユニバーサル・スタジオの「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」で、映画を見ているとアトラクションに参加しているかのような楽しさが感じられる。単なる娯楽映画と片付けることもできるが、娯楽映画に必要な要素が全て揃っているといっていい。同じSFでも宇宙だけではなく、地上を舞台にして壮大なファンタジーの世界を作り上げるところは、さすがスティーヴン・スピルバーグだ。マイクル・クライトンの原作も面白かったが、映画には映画なりの面白さがある。
主演はサム・ニールということになっているが、俳優の魅力的にはジェフ・ゴールドブラムの方が上だったのだろう。ヒット作の「ザ・フライ」と似たような個性的な科学者を演じ、この作品でもただ走り回るだけのサム・ニールとは対照的に、要所要所を締めている。そのために2作目では主演に昇格し、1作目で共演した(サム・ニールの恋人役の)ローラ・ダーンとは婚約していたらしい。映画監督のリチャード・アッテンボローもいい味を出している。そういえばサミュエル・L・ジャクソンもエンジニア役で出ているが、「パルプ・フィクション」の前年で、まだ現在のようなオーラは発していない。いまでは大スターとなった俳優の駆け出し時代を再発見できるのも、古い作品を鑑賞する楽しみの一つである。
さて、次は「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」に取りかからねば。
作品データ
監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:サム・ニール、ローラ・ダーン他
製作年:1993年 製作国:アメリカ
次はこれ買う!
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