過激アクションの物量作戦 ザ・レイド2

ザ・レイド GOKUDO THE RAID2 ☆ 【BD】

画像


2011年のインドネシアのアクション映画「ザ・レイド」の続編。東南アジアで盛んな武術シラットをベースにした激しい格闘シーンが売りで、主演のイコ・ウワイスがタイのトニー・ジャーに匹敵する説得力のあるアクションを繰り広げている。

 麻薬王との死闘の末に汚職警官の証拠を手にしたSWAT隊員のラマ(イコ・ウワイス)は、さらに大物を捕まえるために潜入捜査官となって刑務所に入ることになる。同じ受刑者である地元マフィアのボスの息子ウチョの信頼を得たラマは、2年後に出所するとウチョの部下となり、新興マフィアや日本のヤクザとの抗争に巻き込まれることになる。

 格闘ゲームのようにひたすら敵を倒しまくる点は前作と変わらないが、続編は潜入捜査という要素が入ったことで「インファナル・アフェア」のようなサスペンスの要素が加わった。前作同様、痛みの伝わるアクションが連続するので2時間半の本編も飽きることはないものの、ストーリーはもう少し単純でもよかったような気がする。冒頭の潜入捜査を持ちかける上司がいかにも胡散臭く、地元マフィア、新興マフィア、日本ヤクザの三つどもえの関係に集中できなかった点は残念。しかし、日本ヤクザを演じた遠藤憲一、北村一輝、松田龍平はなかなかいい味を出していた。もちろん、イコ・ウワイスとアクションで絡むことはなかったが。

 本編の大半はアクションシーンが占めているのではないと思わせるほど、イコ・ウワイスは身体を張って戦っている。トイレの中や車内での格闘シーン、金属バットやハンマーを使った格闘シーン、街中でのカースタントなど、前作にはなかったアクションも満載。物量作戦で責め立てられて後半は見ている方も感覚が麻痺してしまうが、質的にもかなり高度なアクションを見ることができる。インドネシア映画というだけで食わず嫌いの人も出てきそうだが、タイ映画とも違ってあくまでシリアス。演出的にも世界に通用する作品であり、アクション映画ファンには必見の作品である。

作品データ
監督:ギャレス・エヴァンス 出演:イコ・ウワイス、遠藤憲一、北村一輝、松田龍平他
製作年2014年 製作国:インドネシア


ザ・レイド GOKUDO アンレイテッド [Blu-ray]
KADOKAWA / 角川書店
2015-03-20

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ザ・レイド GOKUDO アンレイテッド [Blu-ray] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



次はこれ買う!


エクスペンダブルズ3 ワールドミッション [Blu-ray]
ポニーキャニオン
2015-03-18

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by エクスペンダブルズ3 ワールドミッション [Blu-ray] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック