CGがよく似合うアンジー マレフィセント

マレフィセント Maleficent 【iTunes】

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 「眠れる森の美女」を魔女マレフィセントの視点から描いたディズニーのファンタジー映画。「アリス・イン・ワンダーランド」や「オズ、はじまりの戦い」のように、アニメーションでお馴染みのディズニー作品を実写版にして「一粒で2度美味しい」思いを味わおうというディズニー戦略が生んだ作品の一つである。マレフィセントを演じるのは、CGとの親和性がハリウッド№1ともいえるアンジェリーナ・ジョリー。彼女のマレフィセントを見てしまうと、他の女優が演じるマレフィセントはとてもイメージできない(かろうじてニコール・キッドマンもイメージできるが、彼女はまだ人間っぽい)。

 平和な妖精の国に住む少女マレフィセント(ヴィヴィアン・ジョリー=ピット)は、人間の少年ステファンと恋に落ちる。やがて成長したステファン(シャールト・コプリー)は、国王の座に着くためにマレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)を騙して彼女の翼を奪ってしまう。恋人に裏切られたマレフィセントは、やがて誕生したステファン王の娘オーロラ姫(エル・ファニング)に、16歳の誕生日に糸車に指を刺し、覚めない眠りに就くという呪いをかける。

 アンジーとブラピの娘ヴィヴィアンが出演しているとか、エル・ファニングがかわいいとか、あれこれ見所はあるのだが、この作品はアンジェリーナ・ジョリーの独壇場といっていい。どんな作品でも判を押したように強烈な存在感を示すことができるのは、トム・クルーズ以上かもしれない。最近のアンジーはセクシーさも超越し、まさに彼女のデビュー作「サイボーグ2」のように人間離れしてきた。そういう意味では、マレフィセントのイメージがぴったりだっただけに、もう少し彼女の恐ろしい魔女ぶりを堪能したかった。オーロラ姫の成長に眼を細め、彼女を愛おしむようになっていく変化が早急すぎたような気がする。とはいえ、子どもも見るであろうディズニー作品としては、様々な要素のバランス配分が絶妙。子どもも楽しませながら子どもだましに終わらず、CGを使ったアクション・シーンなども迫力十分で、誰が見てもそれなりに楽しめる作品になっている。

 この作品の主題(「オチ」といってもいい)は「アナと雪の女王」と同じく「真実の愛」だが、いまや男女間の愛情は信ずるに足りないものになってきているということだろうか。

作品データ
監督:ロバート・ストロンバーグ 出演:アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング他
製作年:2014年 製作国:アメリカ


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