マトリック・レボリューションズ MATRIX REVOLUTIONS ☆ 【BD】
3作目であるが、さすがにウォシャウスキー兄弟も考えている。完結編ではセンティネルの大群とザイオンの人々との戦闘シーンが大きな見せ場。ラストにネオとスミスの格闘シーンはあるものの、迫力の点ではミフネ船長らが操作するアーマード・パーソナル・ユニットとセンティネルの戦いの方がしっかり作り込まれていて、見る者を引きつける。ネオとスミスのマトリックスでの戦いは結果が見えているだけに残念ながら手に汗を握るというものにはなっていない。この2人の戦いを見ていると、いくらアクションや映像処理のレベルが上がっても、人間が演じている以上は限界があると言わざるを得ない。1対1の格闘シーンは結局のところ同工異曲なのだが、個人的には「ドラゴンボールZ」の孫悟空とフリーザ、または魔神ブーとの戦いを超えるものはないのではないかと思ったりもした。
3部作を通して見ても結局はマトリックスの世界がいまひとつピンとこなかった。それだけ奥深いということなのだが、例えば「アイランド」や「TIME」などのように単純な世界観にしても、「マトリックス」そのものの魅力は損なわれることはないような気がした。
作品データ
監督:ウォシャウスキー兄弟 出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス他
製作年:2003年 製作国:アメリカ
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