地方都市で大学生活を送っていたときには、映画館も比較的多い街ではあったものの、併映される作品も多く、話題になるような映画はほとんど見ることができた。ところが、20代半ばに東京で暮らし始めると、あまりの情報量の多さにパニックになり、やむを得ず香港映画にターゲットを絞って見ていくように路線を変更したのだった。ところが、この作品が公開されたのは1993年。パンフレットには「Chanter Cine1」とあるので、日比谷まで出かけて行って見たことになる。93年といえば、既に就職して東京を引き払っていた時期。何かの用事で上京し、「ぴあ」ででも下調べをして見に行ったのだろうか。歯がゆいことに、そのあたりのことはまったく記憶にない。
詳細なストーリーももちろん覚えていないが、スクリーンから伝わってきた迫力のようなものははっきりと覚えている。作品は、ドラマの合間にインタビューが挿入されるなど、一風変わったドキュメンタリー的なものだった。マギー・チャンのファンであったことと、少し背伸びをして文芸作品を見てみようという気持ちから我慢して見ていて、最初は違和感を覚えつつも、徐々にマギー・チャンの演技に惹きつけられていった。この数年前に「客途秋恨」も見ており、マギー・チャンがアイドル女優から脱皮しつつあることは感じていたが、この作品から彼女に対する認識が決定的に変わったような気がする。
ジャッキー・チェンが製作総指揮を務め、宣伝文句の中にも「ジャッキーが最も愛した女優」というようなフレーズがあったと記憶している。日本で絶大な人気を誇ったジャッキー・チェンの名を借りて客を呼ぼうという魂胆だったのだろうが、作品そのものとはギャップがあるように感じた。このパンフレットにも、彼のコメントの類は一切掲載されていない。
レオン・カーフェイやカリーナ・ラウも共演。
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